後期プログラム「ファミリービジネス概論」とは
ファミリービジネスは我が国の企業全数の97%、上場企業の53%を占める経済の主役ですが、その実態はあまり知られていません。
「ファミリービジネス概論」では、ファミリービジネスが永続するための秘訣を体系的に学びます。
さらに現役のファミリービジネス経営者をゲストに迎え、ケーススタディや受講者同士のディスカッションも行います。
全5日、15回の講義では、ファミリービジネスの「事業承継」「ガバナンス」「事業戦略」「理念」について深く掘り下げて学びます。
最終的には現代の経営に実践できる応用力を身につけるための実学的な学びの場とします。
カリキュラム
全5日15回の講義の中で、ファミリービジネスの「事業承継」「ガバナンス」「事業戦略」「理念」について深く掘り下げて学びます。
ファミリービジネスの概要
ファミリービジネスは創業家などファミリーが経営あるいは所有する企業で、わが国企業の97%を占める重要な存在です。トヨタ自動車を筆頭に、上場企業の53%を占め、業績も優秀です。豊富なデータに基づき、ファミリービジネスの特長や業績を向上させる要因を解説し、その本質に迫ります。
ファミリービジネスの事業承継
ファミリービジネスの最も重要な課題は事業承継で、多くの企業が後継者難に直面し、国レベルでも緊急課題となっています。一方、成功事例も多数存在します。事業承継を成功させる要因と着眼点、実施の重要ポイントなどについて、理論と現実の両面から、具体的に学びます。
ファミリービジネスのガバナンス
ファミリービジネスには企業としてのコーポレートガバナンスと並んでファミリーのガバナンスが重要です。親子、兄弟、親戚における意見の一致、株式の分散防止、ファミリー以外の関係者との調整など、山積する課題を未然に防止するため、ケーススタディを交えて、さまざまな手法と仕組みを学びます。
ファミリービジネスの事業戦略
成長と持続、リスクと事業機会、伝統と革新―ファミリービジネスの事業戦略は、多面的なバランスが求められます。その中で、ファミリーの影響力を長期的に維持拡大する方法と着原点は何か?ファミリービジネスの長所を活かした事業戦略を具体的に学び、経営計画を策定します。
ファミリービジネスの理念
古くから続く長寿企業では家訓、家憲が制定され、経営理念として重視されてきました。また、新たな起業における理念の制定、あるいは創業者の言動から得た教訓の文書化、時代に合った見直し-ファミリービジネスを永続させる最も重要な柱となる理念について、多面的に学び、その活用方法を議論します。
ゲスト
現役の100年超企業経営者3名をゲストに迎え、事例共有とディスカッションを行います。