活動報告

2018年9月8日 第3回年次発表会

2018年9月21日

9月8日(土)、東京都千代田区にて100年経営研究機構 第3回年次発表会を開催しました。
全国から約150名の方にお集まりいただき、2017年度の活動報告と合わせて今後の活動について発表いたしました。

年次発表会は後藤俊夫代表理事の挨拶から始まり、当機構が3年という節目を迎えられたことに対する感謝の気持ちを伝えました。また日本の長寿企業が国際的に注目を浴びているという点、国内においてはSDGsの関連から長寿企業への関心が高まっている点について会場の皆様と共有し、当機構の活動が様々な分野において脚光を浴びていることを強調しました。

最高顧問の野田一夫先生からは、冒頭のご挨拶として100年経営研究機構の活動が発展していくことが日本経済の発展と両輪になる、という激励の言葉をいただきました。

続いて、外務省 国際協力局 地球規模課題総括課 総括課長の甲木浩太郎様と日本青年会議所 副会頭の渡康嘉様より来賓を代表して祝辞をいただきました。外務省の甲木様からはSDGsと100年経営の関わりについて説明があり、長寿企業の“持続可能な経営”が日本企業のSDGs推進の基盤となるのではないか、という期待と可能性について共有しました。

(外務省 国際協力局 地球規模課題総括課 総括課長 甲木浩太郎様)

その後「1年間の活動発表」として、
・隔月で開催している研究会
・近江商人視察ツアー
・済州フォーラム
の3つの活動について、当機構会員より発表を行い、それぞれ理事やゲストより補足をいただきました。

研究会についての発表では当機構会員の松本和義さんより、松本さんが特に印象的だと感じた「船橋屋の渡辺雅司当主」の講演について共有がありました。老舗というブランドは企業変革の阻害にもなるが、それでも続いている理由としては節目節目で変革するリーダーが存在するレジリエンス体質が老舗にはあるという気づきを発表しました。船橋屋執行役員の佐藤恭子さんからは、船橋屋の理念や大事にしている価値観について補足をいただきました。

近江商人視察ツアーでは、会員の堀江智生さんより「近江牛 毛利志満」で学んだ老舗企業の「身の丈経営」と、どのような問題が起きても本業からぶれない強さについて学びの共有がありました。高梨一郎理事からは、近江商人の「三方良し」の精神について補足がありました。

済州フォーラムの発表では、会員の桑田晋一さんより概要の説明と日本の100年企業に対する韓国側の反応について共有がありました。来賓としてお越しいただいた、済州フォーラムの日本の実行委員長を務めている板橋倫理法人会直前会長の鈴木静雄様からは、済州フォーラムの目的と倫理を主軸にした経営を目指すにあたり、日本の100年企業から学ぶ点は多いとお話しいただきました。

活動発表の後は、当機構の今後の活動について皆様へお伝えしました。4期目は、データベースに関する活動を軸に行っていくと同時に、
①研究員制度と研究員の募集
②研究員100人で100年企業のインタビューの実施
③「百年経営」会報紙の発刊
など3つの新しい活動を行ってまいります。「百年経営」会報紙の編集長である加藤俊さんからも、会報紙発刊にむけた想いをお話ししました。

最後に新最高顧問より総評として、長く続く企業にはワーキングツールとしての企業理念があり、次世代の人材育成ができているというお話をいただき、大髙副代表理事による締めの挨拶で第一部の年次発表会は終了いたしました。

第二部の懇親会では、当機構 石原明理事が乾杯の発声を行い、参加者同士での交流を深めました。

内容が盛りだくさんの総会となりましたが、参加者の皆様と一年間の歩みを共有し、当機構の今後の更なる発展に向けて共に進んでいくための良い場となったのではないでしょうか。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。