第3回 視察ツアー「近江商人視察ツアー2017」 2017年5月12日 2017年5月9日・10日、第3回視察ツアーを開催いたしました。 昨年からスタートした視察ツアーの企画ですが、実際に現地に赴いて施設見学をしたり、 長寿経営の秘訣について各関係者から直接お話しを伺うことができるということで、 大変好評の企画となっております。 今回のテーマは「近江商人」。 近江商人視察ツアーとしては、2回目の開催となります。 2016年の開催報告はこちらから 前回は近江商人の中でも「五個荘商人」をテーマに実施しましたが 今回は、「八幡商人」のルーツと長寿経営の秘訣を学ぶべく 全国各地から経営者を中心とする皆様にご参加いただき 資料館の視察や老舗企業見学、後藤代表理事による講義を行いました。 1日目にまず訪問したのは「近江八幡市立資料館」。 ここには八幡商人の歴史が残されている「郷土資料館」「歴史民俗資料館」「旧西川家住宅」に加え 「旧伴家住宅」が併設されています。 施設内の研修室を利用してのオリエンテーションに始まり 後藤代表理事から「近江商人の概要」に関する講義を行いました。 講義後は、近江八幡市立資料館などの施設の統括マネージャーの前坂様に 「郷土資料館」「歴史民俗資料館」「旧西川家住宅」をご案内いただきました。 それぞれの施設では、八幡商人が使用していた道具類が展示されており 商家ならではの家の作りや元々どのような商売を行っていたのか、 前坂様にご説明いただきながら見学しました。 その後、八幡観光物産協会が運営する白雲館に移動し 事務局長の田中様より近江商人の経営、考え方についてご講義いただきました。 夕食は近江牛レストラン「毛利志満」に伺いました。 「毛利志満」は、明治12年、滋賀県竜王町山之上出身の竹中久次・森嶋留蔵兄弟が、 東京浅草に牛肉卸小売と牛鍋専門店「米久」を開業したことがルーツとなっています。 自社牧場で手塩にかけて育て上げた近江牛を、心のこもったおもてなしと共に美味しくいただきました。 参加者同士の親睦を深める交流会も実施し1日目は終了しました。 2日目は、「たねや」に伺いました。 「たねや」は、「クラブハリエ」のバームクーヘンなどが有名ですが、 もともとは材木の売買を商いとされていました。 7代目の山本久吉氏が和菓子業へ事業転換し、明治5年に「種屋末廣」の屋号で創業。 のちに「たねや」と改名し、現在は山本昌仁氏が10代目当主を務められています。 今回は、たねやグループのフラッグシップ店であるラコリーナ近江八幡の見学をし、 たねやのこだわりを随所に垣間見ることができました。 見学後は、営業部長の中村様よりたねやの経営理念や経営方針についてお話しいただきました。 地場産業である八幡瓦の普及のために建設された「かわらミュージアム」へと会場を移しました。 「かわらミュージアム」内の研修室にて、後藤代表理事によるまとめの講義を行ったのち、 参加者による学びのシェアを行いました。 近江商人の考え方を如何に実業に落としこむかが今後の課題と感じられた方が多かったようです。 最後は日牟禮八幡宮を参拝し、クラブハリエなどで買い物を楽しみ 視察ツアーは終了いたしました。 次回は10月に金沢の視察ツアーの実施を予定しております。 詳細が決まり次第、HPに掲載予定です。 ツイート