第1回 100年経営研究機構 視察ツアーのご報告 2016年6月20日 2016年6月14日・15日、初の試みとなる視察ツアーを開催いたしました。 100年経営研究機構としては、昨年10月から東京で隔月の研究会を開催して参りましたが、 実際に老舗企業のゆかりの地に足を運び、学ぼうと年2回の視察会を企画しております。 第一回目となる今回のテーマは、「近江商人」 「買い手よし、売り手よし、世間よし」の「三方よし」というキーワードは、 皆さんもどこかで耳にされたことがあるかと思います。 この考え方は現代企業に大きな影響を与えており、長く続く企業の特徴としても見られます。 この近江商人の大切にしていた「三方よし」の考えに着目し、 永く続く企業から、時代を超えて受け継がれる近江商人のルーツを探り、 この考え方を実践するためのヒントを学ぼうを企画いたしました。 1日目、最初の訪問先は、近江商人郷土館に向かいました。 ここは、総合繊維商社として栄えたチョーギン 小林吟右衛門の痕跡を今に残す資料館です。 郷土館の館長であり、近江商人研究の第一人者の末永先生から 近江商人の実態について、学術的な観点から学びました。 その後は、ホテルに移動し、三方よし研究所の理事長であり、ツカキグループの6代目である、 塚本 喜左衛門さんに、ゆかりの品とともに、近江商人の家系としてどのような塚本家としての家訓があり、 事業に影響を受けているのかをお話いただきました。 塚本家としての考え方、努力の後を残す、先代が残した短い鉛筆の後には、 参加された皆さんも驚かれておりました。 勉強会の後は、末永先生、塚本先生を交えて、夕食を兼ねた懇親会に移り、 講義では話し足りない近江商人に関するお話をいろいろと伺うことができました。 翌日は、今回の視察会の総括として、当機構 後藤理事より、前日の講義の内容について触れながら、 近江商人に関する理解を深めて参りました。 次回の視察会は10月を予定しております。 日本最古の老舗旅館といわれる金沢県の法師旅館、そして、前田家のゆかりの地を訪れ、 老舗企業と前田家の関係を探って参ります。 ツイート