活動報告

2019年9月28日 第4回年次発表会

2019年10月16日

2019年9月28日(土)、日本外国特派員協会(FCCJ)にて100年経営研究機構 第4回年次発表会を開催しました。全国から約80名超の方にお集まりいただき、2019年度の活動報告とあわせて今後の活動について発表いたしました。

年次発表会は後藤俊夫代表理事の挨拶から始まり、当機構が4周年を迎えられたことに対する感謝の気持ちを伝えました。
続いて、外務省 国際協力局 地球規模課題総括課 課長補佐の春田博己様と日本青年会議所(JC)副会頭の株式会社茶加藤 代表取締役 加藤宗兵衛様より来賓を代表してご祝辞をいただきました。 外務省の春田様からは日本の長寿企業の特徴として「無意識のうちに持続可能なDNAが織り込まれている」と説明し、当機構とのパートナーシップについて喜びの言葉を頂戴しました。


日本青年会議所の加藤様からは、ご自身が1728年創業のお茶屋の10代目という立場から、次世代の後継者が企業文化や哲学をいかに継承していくかが持続性の鍵であると話し、当機構を通じて事業承継の考え方を学んでいきたいと、嬉しい言葉を頂戴しました。


その後、後藤代表理事による「世界が注目する100年経営」の基調講演を行い、100年経営を取り巻く環境や“長寿企業大国にっぽん”の具体的な概要と数字、世界が100年経営に関心を増大させた背景などをお伝えいたしました。当機構の活動に初めて参加する方も多かったため、企業の長寿要因がファミリービジネスに起因する点を特に強調し、日本におけるファミリービジネスの存在意義や財務的業績面の比較などを紹介しました。後半は100年経営が世界からなぜ注目を浴びているかについて説明し、昨今はSDGsの普及に伴い“持続可能な成長志向”に世界が合致し始めており、日本の長寿企業モデルに関心が高まっていること、また中国を中心に日本の老舗企業ツアーが盛んに行われている現状を伝えました。


基調講演のあとは、「1年間の活動発表」として、
・隔月で開催している研究会
・近江商人視察ツアー
・済州フォーラム
の3つの活動について、当機構会員より発表を行いました。
研究会の発表ではTOMA100年企業創りコンサルタンツの田島秀夫さんより、特に心に残った“にんべん髙津克幸社長”と“石田梅岩研究の清水正博先生”の講演について共有があり、普段より事業承継に携わることが多い中で、実務とは異なった多角的な視点から企業の継続性を学ぶことができ、新しい気づきを得ていると共有がありました。


近江商人視察ツアーでは、堀江智生さんより「参加する意義は現場で実際に体験できることに尽きる」と発表があり、日野商人館の館長が全国を巡り集めた知見を直に目にすることができた点、また近江牛 毛利志満のご子息のお話から家業を継ごうと思ったきっかけを伺い、日本の長寿企業の本質を腹落ちさせることができたとお話がありました。


済州フォーラムの発表では、桑田晋一さんより概要の説明と日本の100年企業に対する韓国側の反応について共有がありました。


活動発表のあとは、当機構の今後の活動について皆様へお伝えしました。
初めに当機構SDGs担当の秋間より、7月に横浜で開催されたSDGs推進パートナーシップ宣言への参画と総勢2万人が参加した日本JC主催のサマーカンファレンスへのブース出展や対談企画の様子を伝えました。


次に当機構事務局次長の加藤より、中小企業強靭化に対する100年経営としての関わりについて共有し、最後にデータベースプロジェクトについて事務局長の藤村より現在の速報とこれからの活動についてお伝えしました。


最後に大髙英昭会長より締めの言葉として、当機構を一緒に育てていってほしいという想いを伝え、第一部の年次発表会は終了いたしました。


第二部の懇親会では、当機構 高梨一郎理事が乾杯の発声を行い、参加者同士での交流を深めました。


内容が盛りだくさんの年次発表会となりましたが、参加者の皆様と一年間の歩みを共有し、当機構の今後の更なる発展に向けて共に進んでいくための良い場となったのではないでしょうか。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。