済州平和フォーラム2018に当機構から6名が参加しました!
2018年7月6日
2018年6月26日~28日、韓国の済州島にて「済州平和フォーラム2018」が開催されました。
済州平和フォーラムは“アジア版ダボス会議”とも言われ、2001年から始まったアジア地域の持続可能な平和と繁栄を目的とした多国間対話の場です。昨年はアル・ゴア元アメリカ副大統領をはじめ、元ポルトガル大統領、元モンゴル大統領、元インドネシア大統領などが登壇されました。
2018年も3日間、60以上のセッションが開催され、ユネスコ事務総長のアズレ氏、元国連事務総長のパン氏、元日本総理大臣の福田氏、ノーベル氏受賞のポール氏等、多彩なスピーカーが登壇されました。
今回当機構からは、後藤俊夫代表理事がセッション『企業の持続可能経営のための未来戦略』に登壇しました。他セッションの視察も兼ねて、大髙副代表理事、高梨理事、藤村事務局長、機構会員の桑田晋一様の5名が昨年に引き続き参加しています。
視察工程は2泊3日。本フォーラムは韓国最南端の島である済州島にある韓国最大級のフォーラム会場で行われ、主にその会場内で様々なセッションを視察します。食事は連日フォーラム会場にて晩餐会という形でコース料理が振る舞われました。また宿泊は、フォーラム会場に隣接しているリゾートホテルです。
今年は60あるセッションの中から、参加者の興味やお薦めをもとに選択しました。
ノーベル経済学賞受賞者であるポール・クルーグマン氏の『グローバル貿易戦争と東北アジア安全保障環境』、各国の元大統領による『世界リーダーセッション』、ユネスコ事務総長であるオードリ・アズレ氏による『平和と繁栄のためのユネスコの役割』を視聴して学びを深めました。ほとんどのセッションには日本語同時通訳があり、視聴しやすくなっています。
機構会員の桑田様は「朝9時から夜18時頃まで、3日間みっちりと視聴できました。」とおっしゃっていました。
後藤代表理事の登壇は3日目の午前中。
『企業の持続可能経営のための未来戦略』というタイトルで1時間程度、研究結果を共有しました。視聴者は主に日本の経営者や学生、韓国など海外の経営者でした。韓国では儒教が浸透しているため、事業承継が生まれづらく100年企業が非常に少ない国のひとつです。
このような背景もあり、後藤の講演中には韓国の参加者から驚きや感動の声が聞かれました。中には韓国有数の企業経営者も参加されており「韓国は相続税が高く、相続が非常に困難である。日本はどのように解決しているのか?」と具体的な質問も寄せられていました。
済州平和フォーラムでは、セッションの隙間時間を利用して、済州平和博物館を訪問しました。済州島の文化や歴史に触れることで、フォーラムが済州島で開催されている意義や想いを理解することができました。また、地元の人々に親しまれている韓国料理屋で韓国焼肉を食べ、視察ツアー参加者同士の親睦を深めました。
3日間の濃厚な日程で、各セッションでの学び、レクリエーションでの現地文化の体験はもちろん、参加者同士のビジネス交流もあり、得られるものが非常に多い視察となったようです。