【第114回100年経営研究会】開催報告(登壇者:合資会社光武酒造場 社長 光武博之 氏)
2026年6月1日
元禄元年(1688年)創業の光武酒造場は、清酒「光武」や芋焼酎「魔界への誘い」などを手がける蔵元として、古くから杜氏を多く輩出し、地元では「光武学校」と呼ばれるほど酒造技術の継承に力を注いできました。一方で、消費者ニーズや流通環境の変化に伴い、伝統的な酒蔵を取り巻く環境は厳しさを増しており、持続的な成長のためには、地域に根ざしながらも新たな価値創造に挑戦することが求められてきました。
今回の研究会では、21歳で社長に就任した光武さんが、「伝統の中からの革新」を合言葉に、清酒に加えて焼酎・リキュール・発酵食品へと事業領域を広げてきた歩みについてお話しいただきました。国内外の酒類コンペティションでの受賞を重ねながら、北斗の拳など人気キャラクターとのコラボ商品開発や、QRコードを活用した新しい日本酒体験、観光酒蔵「肥前屋」の運営など、老舗酒蔵の枠を超えた取り組みにも挑戦されていることが紹介されました。
さらに、酒蔵ツーリズムの推進や、地域の発酵文化を活かしたまちづくりへの参画を通じて、「家業の酒蔵」から「地域に誇られる蔵元」へと進化してきた背景についてもお話しいただきました。330年以上続く伝統を守りながら、時代の変化を取り込み、新たなファンや市場を切りひらいていく姿勢は、多くの参加者にとって長寿企業における革新と地域共生のあり方を考える貴重な機会となりました。





